Alps Sangakukyo Community

背景・目的

松本市アルプス山岳郷は、「長野県松本市安曇及び奈川の高地で多様な美しい自然環境を保全、整備し、また伝統や、文化、歴史を活かし、観光振興や地域振興等に関 する事業を行うことにより、観光関連産業の成長と地域の活性化や雇用の促進を図り、次世代にこの素晴らしい自然環境を繋げていくよう地域経済の発展に寄与すること」を目的として活動している組織です。また、地域DMOとして観光を軸に自然環境や伝統・文化・歴史の保全と利活用を行い、地域全体の底上げを推進することをミッションに掲げています。
地域での持続可能な取り組みを明確化するため、令和5年度より、アルプス山岳郷エリア（槍穂高、上高地、乗鞍高原、白骨温泉、さわんど、奈川）におけるクレドやミッション、行動指針の見直しに取り組んでいます。特に行動指針については、GSTC-Dの基準項目を見据えた策定に取り組んでいるところです。
本事業では、持続可能なディスティネーションの達成に向け、エリア内における観光事業者が持続可能な取り組みの可視化（GSTC及びGDS等）への意欲醸成を推進することで、エリアとして面的にサステナブルツーリズムに取り組み、保護と利用の好循環の仕組みづくりに寄与していくことをめざします。特に、持続可能な取り組みに係る意識醸成をエリア内で図っていくために、エリアの中でも先進的な取組み（ゼロカーボンパーク・脱炭素先行地域）を推進している乗鞍高原で重点的に事業展開をすることで、アルプス山岳郷エリア内におけるサステナブルツーリズム推進の横展開を図る。加えて、環境省にて令和5年度実施したGSTCサステナブルツーリズム研修プログラム受講者以外のGSTCへの理解が地域全体へ未だ十分でないため、GSTC理解度向上を図る啓発活動を行っていく。

地域における課題

取組内容

• GSTC-Dを含むアルプス山岳郷エリアのクレド、ミッション、行動指針を地域内に周知・意見照会し、相互理解を深める取組を実施
• 先進的な取組みを行っている乗鞍高原において、他地域のパイロット版となるようGSTCの概要セミナーの実施
• 地域内の相互理解をより深めるため、域内事業者による国内・国際認証等への取組み内容の周知イベントを実施
• 令和5年8月から任用予定のサステナビリティプロデューサー（地域おこし協力隊）との連携