持続可能な観光地づくりのために
近年、世界的に観光地の持続可能性が求められる中、アルプス山岳郷も例外ではありません。私たちの美しい自然や文化を次世代に引き継ぐために、持続可能な観光の基準を満たすことが重要です。そのための一つの手段として、「グリーン・デスティネーションズ(GDS)認証」が注目されています。
GDS認証とは?

GDS認証は、世界持続可能観光協議会(GSTC)が認定する第三者認証制度であり、観光地の持続可能性を評価・表彰する仕組みです。すでに多くの地域がこの認証を活用し、地域の魅力を世界に発信しています。例えば、大州市は「文化・伝統」部門で世界1位を受賞し、釜石市は3年連続でTOP100に選出、また高山市は持続可能な観光地の国際認証である「グリーン・デスティネーションズ・アワード」において、令和6年10月に中部地方初となるシルバーアワードを受賞されるなど、日本国内でも成功事例が増えています。

なぜGDS認証が必要なのか?
- 地域の現状把握と改善
GDS認証のプロセスでは、観光地の持続可能性に関する現状を詳細に分析できます。これにより、私たちの地域がどこを強化すべきかが明確になり、より良い地域づくりへとつなげられます。 - 地域の魅力を世界に発信
GDS認証を取得することで、世界基準での持続可能な観光地として評価され、国際的な観光市場での競争力が向上します。今後、持続可能性は「推奨」ではなく「前提」となる流れが加速しており、認証の有無が選ばれる観光地の条件になるでしょう。 - 地域住民の意識向上と協力の促進
認証取得を通じて、地域の関係者が持続可能な観光に対する意識を高め、共通の目標を持つことで、地域全体が一丸となって取り組みを進めやすくなります。
認証取得に向けた取り組み
GDS認証の取得には、観光地の管理や環境保護、文化継承、社会福祉、地域経済の活性化など、幅広い分野での取り組みが求められます。しかし、最初からすべての項目を完璧に満たす必要はなく、段階的な改善が可能です。

アルプス山岳郷でも、まずは現状を把握し、できるところから始めていこうと、認証取得に向けた取り組みが始まりました。まず目指すところは、認証に向けた最初のステップとされる「世界の持続可能な観光地100選(Sustainability Stories Top 100 Awards)」にエントリーし、TOP100に選出されることです。

審査は二段階に分かれており、一次審査は、6つの主要テーマ(「観光地管理」「自然と景観」「環境と気候」「文化と伝統」「ビジネスとコミュニケーション」)の15項目について、セルフアセスメントから評価基準に適合するものかどうかのサステナビリティ・チェックがなされます。
そして二次審査は、持続可能な観光の課題に対する特定の解決策やプロジェクトについて、革新性、有効性、他の地域における再現性といった観点を強調し、魅力的なストーリー「グッドプラクティスストーリー」を提出するよう求められます。現在、その提出に向けて、有識者である松本大学の中澤朋代先生の助言もいただきながら準備を進めています。
未来への第一歩
私たちの地域資源を守りながら観光を発展させるために、GDS認証の取得は非常に有効な手段です。皆さんのご理解とご協力が、この地域の未来をつくる力となります。地域全体で持続可能な観光を推進し、次世代に誇れる地域を築いていきましょう。

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